一番最初に目に飛び込んでくる建物
『拝殿(はいでん)』をご紹介します!

▲宇治上神社の『拝殿』
この『拝殿』は鎌倉時代初頭に建てられたものです。
国宝に指定されています!
この建物には「おぉ〜っ!!」と思える特徴があります。
※あくまで個人的な感想です (^-^ヾ
…

▲拝殿の前に円錐形に盛られた清め砂
『拝殿』の前に円錐形に盛られた「清め砂」。
これが特徴?
まぁ、この「清め砂」も特徴といえば特徴なのですが、
自分が気になったのはこちら!!

▲拝殿の屋根形状「縋破風(すがるはふ)」
そう、これ!『縋破風(すがるはふ)』
屋根の美しい曲線♪
この2つの曲線の融合、珍しいでしょ?
建物に翼がついているようにも見えます!

▲妻側から見る屋根形状
『拝殿』の屋根を妻側から見てみると、
「入母屋」?
と思える見た目なのです。
調べてみたところ、紙一重の違いでした。
ある意味、「入母屋」の出来損ない?(言い方が悪い… (^_^;)
「縋破風」のような凸凹がない形状に仕上がっていれば、入母屋なのです。
屋根の形状ひとつとってみても面白いですね♪

▲この部分を付け足した感じ?
『拝殿』の前に立ててある立て札には、
桁行:6間、梁行:3間とあります。
一重切妻造 両妻一間庇付 桧皮葺 (寝殿造様式)
なので、上の写真のように切妻造の本体の両妻側に
1間の奥行きを持った庇(赤い部分)を設けた感じになります。
最初からそういう設計だったのか?
それとも増築による結果なのか?
定かではありませんが、どちらにしても、
この見事な『縋破風』は、今まで見てきた神社仏閣の中には
なかったような気がします。
もしかしたら、気にしなかっただけかもしれませんが (^-^;
というわけで、宇治上神社の『拝殿』は
鎌倉時代初頭から現在に至るまで「寝殿造りの様式」を
後世に伝えてくれている貴重な建築物なのです。
さて、次回は「拝殿」よりもさらに歴史が深い『本殿』へ
ご案内します!
いったい『本殿』はいつの時代の建築物なのか!?
- 宇治上神社の本殿
- 「流造」という神社建築様式の中ではオーソドックスな構造なのですが、その中でも日本最古の「流造」である『宇治上神社の本殿』。
日本最古とはいったい何時代の建築物なのか!?
【宇治上神社の場所】